似た単語、どっちも形容詞でありながら微妙に意味が違うって、地味に使い分けメンドクサイですよね。どっちでもよさそうだし、でもたぶんちょっと使いどころ違いそうだし。
と、見て見ぬふりしてきたけど、どこか違うのかまとめてみました。
Historic
歴史上特に重要または有名な出来事を指します。
このあとで説明するhistoricalに置き換えても使える場合が多いので混同されがちですが、こちらの方が希少性が高い(滅多に立ち会えないような)出来事や瞬間に使います。
historic event = 歴史的なできごと
historic evolution = 歴史的進化
historic day = 歴史的な一日
historic defeat = 歴史的大敗
historic fact = 歴史的事実
historic figure/symbol = 歴史的人物/偉人
historic site/spot = 史跡
When the Berlin wall came down, it was a historic moment. (ベルリンの壁が崩壊したことは歴史的な瞬間だった)
He visited so many historic sites of the country. (彼は国の史跡をたくさん見てきた)
Historical
過去のイベント全般から一般的な歴史、歴史に関係するすべての文脈で使用できるので広い範囲で役立つ表現です。
historical novel/historical fiction = 時代小説、歴史小説
historical movie = 歴史映画
historical section = (本屋さんなどの)歴史コーナー
historical value = 歴史的価値
historical background/historical context = 歴史的背景
historical character/historical figure = 歴史上の人物
historical evidence = 歴史的根拠
historical legacy = 歴史的遺産
Please return these books to the historical section in the next library. (この本をとなりの図書館の歴史コーナーに返してきてください。)
My father used to watch a lot of historical drama before. (お父さんはよく時代劇見てたな。)
historicalの括りのなかにhistoricがあるような、historicはhistoricalの一部と思うと、イメージしやすいかもしれないですね。
History
せっかくここまで来たので、ついでに一歩深めてみましょう。
まず「歴史」という意味が思い浮かぶと思います。
しかし、このhistory, 「歴史」のほかによく使う表現があります。
それは「~歴」というものです。
実際生活していると、「歴史」としてよりこちらのほうがよく使われると言ってよいかもしれません。身近な例は以下ですね。
family history = ①家系 ②遺伝性疾患(家系)心臓病とか糖尿とか、遺伝病などがある場合、病院や医者にそのことを伝えたいとき便利な表現です。
medical history = 病歴
clinical history = 通院歴
academic history = 学歴
work history = 職歴
criminal history = 犯罪歴
pregnant history = 妊娠歴
なんでもいいのでうしろに付けておけば、「こんな履歴を持っている」ことをネイティブには察してもらえる便利な言葉でもあります。
まとめると、Historicな出来事をHistoricalと言っても間違いではないのですが、Historicalな出来事をHistoricというと大げさになる場合があるので注意が必要、ということでしょうか。
わからない、めんどくさいときはHistoricalで片付けましょう。
たぶんネイティブもよくわかっていないので、そこで問い詰められることはまずないと思ってよいです。
今回は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました<(_ _)>
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